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高森明勅
2017.10.24 14:00

加計学園獣医学部の認可はいつ?

以前、私は加計学園獣医学部を巡り、
奇妙な情報が飛び交っている事実を報告した。

衆院選投票日翌日の10月23日に、
文科省が同学部の新設を認可し、
同日に加計孝太郎理事長が記者会見を行うらしい。

まさに「幕引き大作戦」と。

しかし、少しタイミングを見計らっているようだ。

何しろ今回の解散自体、見え見えの“疑惑隠し”との批判が強かった。

選挙応援で全国を回り、自民党の“勝利”
に最も大きな貢献をした
小泉進次郎氏も、各地の演説では「
加計疑惑を明らかに出来るのは
安倍首相だけです」
と呼び掛けていた。

この度の選挙結果は、
野党の分裂による「大勝」でしかない(まさに小選挙区の罠!)。

なのに、疑惑に蓋をし続けたまま早々と“認可”したのでは、
誰も納得しない。

しかし一方、来年4月に間に合わなければ、
学園としては大変な事になる。

学生の入試のスケジュール等を考えると、
いつまでも先延ばしは出来ない。

来年開設出来なければ、学園の経営に重大な支障を
もたらすのではないか。

「腹心の友」がそんな事態に陥るのは安倍氏も、
さぞ辛いだろう(その場合、
加計理事長が安倍氏に
都合の悪い証言を行う、との噂も)。

だが、このまま認可すれば、国民の不信はより決定的になる。

国会で「謙虚に、誠実に、丁寧に」説明を尽くす以外に手はない。

逃げてはいけない。

それで国民が納得するかどうかは未知数だが。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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